第15回 内向と外向の使い分け

 

今回は目線の時に話題に上った内向と外向の使い分けについて考えます。

基本的には目線の最終回でお話したので詳しくはそちらを参照してください。

今回はそこであまり深く触れなかったのですが、

内向、外向と言うのをどのような意識で使い分けていくのかを考えます。

 

目線の項目でかなり長々書いてしまったので、

実はなぜ内向、外向を使うのかについてはあまり書くことはありません。

もう一度再確認しておきたいのは、目線を意識すれば、

内向も外向も使い分けることができるということです。

さて、これまた何度も話してきましたが、ターン前半は内向、

ターン後半は外向というのが基本であると言いました。

実際にこれを使ってターンをしているわけですが、

この内向、外向というのは、ただ滑りをシンプルにするために使っているのです。

 

ターン後半でも内向したままであると、

そのターンから切り替えて次のターンに移る際に何が行われるでしょうか?

そうです。

次のターンの方向を見るために一度身体を逆にひねるという動作が生まれてしまいます。

これは切り替えに時間がかかる、すなわち無駄な動きになってしまうのです。

ここからわかることは、ターン後半の外向は、

切り替え動作をスムーズにするために行っているのだ、と言うことです。

 

結構多くの人が、義務的にターン前半は内向、ターン後半は外向

と言ったことを意識してしまっているのではないでしょうか?

しかし、これらの目的はただ切り替えを素早くかつシンプルにするという目的だけなのです。

 

それではターン後半に外向して切り替えを迎えたとしましょう。

そうすれば、その身体の向きを変えずにそのまま切り替えれば

次のターン前半は自然と内向してしまいます。

ここで外向が出ると言うことは、これまた無駄なひねり動作が使われているのです。

 

さて、ここで意識改革をしなければなりません。

特にターン前半は内向、ターン後半は外向と言うことを義務的にやっていた人です。

もちろん、この動きが基本となるのですが、

この動きと言うのはただ動きをシンプルにしようとした結果現れる動きであると言うことです。

常に目指すのはシンプルで素早い動きです。

その中のひとつにターン前半の内向とターン前半の外向があるということを覚えておいてください。

 

次回はターンの基本である荷重について考えます。

特に外足への荷重について考えてみようと思います。

 

 

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