第30回 ブーツの選び方とチューンナップ

 

今回はブーツの選び方とチューンナップについて解説していこうと思います。

ぜひ自分が買うときには参考にしてください。

 

一番大切なのは自分の足の形にブーツがあっているかどうかです。

一般的な日本人の足の形は、甲が高くて幅が広いようにできています。

スキーブーツのメーカーはたいていが外国なので、

いくら日本向けの商品開発を行っているとは言え、

日本人の足の形に合うようなブーツは実際ほとんど存在しません。

だから性能で選んでからチューンナップするというのが最近の主流だと思います。

 

スキーをしていて痛くなるポイントは、内側、外側のくるぶしと、親指の付け根、

小指の付け根、足の小指側真ん中にあるでっぱった骨、内くるぶしの下側、

足の甲の7箇所であると言われています。

必ずためし履きをして、どこが痛いのかを確認して、

店員に相談することをお勧めします。

ちゃんとしたお店ならば、痛くならないようにブーツの形自体を変形させてくれたり、

インナーブーツを削ってくれたりと、ブーツの形を自分の足に合うようにチューンナップしてくれるはずです。

最近は大型のスポーツ用品店でない限りほとんどのお店でチューンナップをしてくれますが、

ちゃんとした店員のいる場所で行うことをお勧めします。

実際に管理人は1度ひどい目にあってるので・・・

 

あとは必ず買う前に自分の足のサイズを測ってもらうことです。

自分が思っているのと自分の足の大きさはまったく違います。

そして左右でも大きさはバラバラです。

特にたいして背も高くないのに大きいサイズの運動靴を今履いているあなた・・・

本当に自分の足はそのサイズだと思っていますか?

案外自分の足は小さいものです。

そもそも日本人の足はそんなに大きくないのですから・・・

ちなみに左右で大きさが違う場合は大きい足にあわせて買いましょう。

小さいのは問題外なので。

 

さらにブーツにはいろいろなチューンナップが存在します。

本当に車と同じように、いくつかパーツがあるわけです。

ブーツのチューンナップは実はめちゃくちゃ高いのですが、

その中でも安くて効果の出るものとしてはインソールを作ることです。

インソールを作ると、滑った後の足の裏の疲労度が軽減します。

それはインソールを作ることで足の裏全体で体重をかけることができるからで、

疲労感の出やすい土踏まずの筋肉を助けてくれます。

また、内部でのホールド感が高まるので、

スキー操作がよりダイレクトに伝わるようになります。

だいたい¥10,000程度でできるので試してみるとよいかもしれません。

 

そして次がインナーブーツをフォーミング(成形)することです。

これは、インナーブーツの中に発泡剤の原液を流し込んで、

そのまま足型を取ってしまうという優れものです。

インソールとあわせて作ると効果は絶大ですし、足がまったく痛くなりません。

さらに指先が冷えていた人も、バックルをそんなにきつく閉めなくても

ホールドしてくれるので、冷え性の解決にもなります。

(これは個人差がありますので・・・)

でも高いです。

足の形をすみからすみまでとるとだいたい¥50,000くらいします。

お金に余裕のある人はやってみてください。

ちなみに管理人は高校2年のときにやりました。

そのインナーを未だに使っているので普通のインナーより長持ちすると思います。

 

ほかにはカント調整があげられます。

カント調整とは、O脚やX脚の人のために、ブーツのすねの部分を左右に傾けることです。

ひざがまっすぐ入るようにブーツの角度を調整できるわけです。

普通は買ったお店その場でやってもらうのが一番ですが、

いままでやったことのない人は一度直してもらうと滑りが本当にがらっと変わります。

 

一般的なブーツのチューンナップは以上です。

ほかにもたくさんの方法やチューンナップが存在していますが、

かなりそのお店オリジナルな物も多いですので、

一概にこれがよいと言うことはできません。

これらを参考にできることをしてみると、本当に滑りが大きく変わるはずです。

 

 

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