第2回 ワックスを塗ると良く滑るのはなぜか?

 

では前回に続いてスキーの滑るという原理についてですね。
今回はワックスを塗るとなんであんなに滑ってしまうのかと言うことを考えます。

まずは小話。
ワックスは何から出来ているか知っていますか?
パラフィンワックスは原油が原料になって出来ています。
これは聞いた話なので本当かどうかわかりませんが
ガソリンなどの生成過程で余った原油を利用しているとの話もあります。
だから実質原価は0に近いとか・・・?
嘘だと信じたいですが真相は不明です。

ってそんなことはどうでもいいんですが・・・
前回の話題でスキーと雪面の間に水滴があることを説明しました。
そして摩擦が少なくなればよく滑ることも説明しました。
ワックスを塗るとよく滑るのはこの摩擦が少なくなるからなんですね。
まあ当然の流れなので理解は簡単かと思います。

ワックスは水をはじくという性質を持っています。
水をワックスの上にたらすと、ころころするような水滴になります。
ワックスは油なので当然水ははじきますよね。
でも、この水をはじくという現象こそが摩擦を小さくする原因です。

ワックスの塗っていないスキーと塗っているスキーを用意して、
滑走面に水滴をたらしてスキーを左右に傾けてみてください。
ワックスを塗った方が簡単に水滴が移動すると思います。
この状況こそが摩擦の少ない状況なのです。

 

次回はワックスになぜ種類があるのかを考えます。

 

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