第12回 目線が滑りに与える影響D
今回は(4)のターンの内側を見すぎるパターンについて解説していきます。
これはあまりローカスには見られないパターンですが、
ターン後半にこ(4)のパターンに陥っている人が数名いるような気がします。
自分のビデオをもう一度見て確認してみましょう。
それでは本題に入りましょう。
このターンの内側を見すぎるパターンには(3)とは逆のメリットがあります。
それは、ターンの前半でスキー板の向きを変えやすいと言うことです。
ターンの内側を見ているので、ターン前半では良い先行動作になるのです。
何度も書いているように、目線の動きは・・・と言うわけです。
さて、今度はデメリットを考えます。
まあ(3)と今のメリットの話を組み合わせると少し頭の切れる人なら想像できるでしょうが・・・
放置してもあれなんで一応書きます。
デメリットはターン後半になってもスキー板と頭が大きく離れた位置にあることによって、
テールがスライドしてしまうことです。
(3)、(4)のパターンはそれぞれターンの前半、後半に
メリットとデメリットを併せ持っています。
つまり、ターン中にターンの外側を見る場面、ターンの内側を見る場面と
使い分けることが出来れば、非常に良いターンを描くことができるのです。
ターン弧が縦長になってしまう人は内側を見ようとすれば改善されますし、
なかなか落差を取れない人は外側を見るように心がけると良いことになります。
このように、自分の滑りを分析して、どちらかのパターンになる人は
自分の目線をどこに置くかによって滑りを改善できるのです。
今回で目線の滑りに与える影響はおしまいです。
次回はついに目線の最終回と言うことで具体的な目線の置き方について考えてみます。